葉酸サプリはいつまで飲むの?妊婦さんの素朴なギモン

      2016/03/05

2000年に厚生労働省が「妊娠したら葉酸を豊富に摂取しましょう」という発表を行った事や、『たまごクラブ』や『妊活スタイル』などの女性向け雑誌でも盛んに特集が組まれた事などから、妊活中から妊娠初期までの葉酸の重要性もようやく広く馴染んできましたよね。

ですから、妊活中の女性の半数以上の女性が葉酸の重要性をなんとなくは把握しているでしょうし、妊娠中の女性であれば母子手帳にも葉酸の摂取を促す内容が書かれていますから、葉酸の事を知らない妊婦さんの方が珍しいほどです。

しかしその一方で、「いったいいつまで葉酸を摂取すれば良いの?」という素朴な疑問を抱く女性は案外少なくありません。

葉酸は熱に弱く、調理するとほとんどの成分が食品から溶け出してしまう事から、食事と併用してサプリメントを使って効率的に摂取する事が厚生労働省からも推奨されていますけど、いつまで葉酸サプリを飲めば良いのかを把握していない女性が多いという事なのです。

そこで、そもそも葉酸が果たす役割やその効果効能を正しく理解する事で、これらの疑問も解決できるようになりますから、ここででは妊活中の女性、妊婦さん、育児中のお母さんが知っておくべき葉酸に関する「基礎知識」を紹介します。

 

葉酸の効果効能

葉酸には大きく分けて2つの効果効能があります。

1.お母さんの貧血予防

葉酸が貧血と関係すると聞いて不思議に思った女性もいるかもしれません。一般的に知られている女性の貧血は「鉄分不足」によるものが大半ですからね。

しかし、葉酸が欠乏する事によって貧血が起きる事もあるのです。

葉酸は水溶性のビタミンで、ビタミンB12と共に「補酵素」として人間の赤血球内の核酸やたんぱく質などを合成し、正常な血液を作り出す役割を果たしています。

この葉酸が体内で不足してしまいますと、赤血球が巨大になってしまい、全身にうまく酸素が行き渡らない悪性貧血を引き起こしてしまいますから、葉酸を摂取する事は貧血予防にもつながるのです。

2.赤ちゃんの細胞形成

葉酸は人間のDNAの形成や、細胞の形成に欠かせない栄養素です。

そのため、赤ちゃんの神経や細胞が生成される妊娠2か月までの期間に葉酸が不足してしまうと、赤ちゃんの細胞がうまく形成されずに、神経管閉鎖障害などの病気を持った子や、奇形児が生まれてしまうリスクが高まるのです。

細胞分裂や新陳代謝がより活発な妊娠初期の段階にこそ、葉酸は欠かせない栄養素なのです。

 

葉酸サプリはいつから飲むのが良いの?

葉酸のもたらす効果効能はご理解頂けたと思います。

赤ちゃんやお母さん自身にとっても非常に重要な栄養素ですね。

それでは、「葉酸サプリはいつから飲むのが良いの?」という素朴な疑問に対する答えですが、これに関しては実はもう厚生労働省が発表してくれているのです。

厚生労働省は、妊娠する可能性のある全ての女性に対して、「妊娠する1か月以上前から1日0.4ミリグラムの葉酸の摂取」を推奨しています。

0.4ミリグラムの葉酸を毎日摂取しようと思ったら、例えばほうれん草だと300グラム、アスパラガスだと200グラム、ブロッコリーだと300グラムと、かなりの量の食材を意識的に摂らないといけない事になってしまいます。

しかし、妊娠中は多くの女性が食べつわりで苦しむ事になりますし、仮にせっかく無理をして調理をできたとしても、葉酸は水に溶け出しやすく、熱に弱い栄養素である事から、厚生労働省の定めた適量を摂取しようと思ったら、現実的には生野菜を大量に食べるくらいしか方法はないという結果になってしまうのです。

そこで、料理ではなくてサプリメントから葉酸を摂取する方が現実的かつ効率的だという事で昨今では多くの女性が妊娠中に葉酸サプリを手放せなくなっているのです。

一般的に妊娠してから葉酸の事を知る妊婦さんも少なくありませんし、母子手帳に書かれているのを見て葉酸の重要性を知る妊婦さんも多いのですが、実は妊娠してから葉酸を飲むようでは、少し遅いとさえ言えるのです。

なぜなら先にも紹介した通り、葉酸は赤ちゃんの細胞形成に非常に大きな役割を果たしているのですが、妊娠が発覚する頃には既に既にお腹の中の赤ちゃんはスクスクと成長し始めている時期だからなのです。

ですから、結婚してパートナーがいて、いつでも妊娠しても良いと考えて性行為時に避妊をしていないような女性は、もう葉酸を飲み始めても全く早いという事はないのです。

 

葉酸サプリはいつまで飲むの?出産後も?

厚生労働省が公式に定めている基準では、妊娠初期である妊娠2~4か月目までは普段の2倍以上の葉酸をサプリメント等から積極的に摂取するように推奨されています。

ですから、必ず飲んだ方が良い期間というのは、「妊娠が発覚する前から妊娠4か月目くらいまで」と言えるでしょう。

では、妊娠4か月目以降に葉酸はもう必要なくなるのかと言うとそんな事はなく、妊娠4か月目以降も葉酸がお母さんや赤ちゃんにとって非常に重要な栄養素である事には変わりはないのです。

葉酸は妊婦にとって必要な栄養素ですので、量は減らしても必ず毎日の食事に取り入れたり、サプリメントを使って摂るように心がけてください。

葉酸は、主に妊娠中のお母さんの身体や赤ちゃんの細胞形成のために効果を発揮するものだと考えられがちですが、出産後のお母さんや赤ちゃんにとっても重要な栄養素となりますから、可能であれば出産し、授乳をしている間は積極的に摂取した方が良いでしょう。

 

では、妊娠中期以降や出産後も葉酸サプリを摂取すべき理由をまとめます。

1.お母さんの貧血予防

ただでさえ女性は貧血になりやすい体質なのに、妊娠中はホルモンバランスが崩れてさらに貧血になりやすい体質になってしまいます。

加えて、お母さんから生み出される母乳は血液からできていますから、母乳育児にこだわるお母さんほど、出産後も貧血にさらされるリスクは高いのです。

葉酸には貧血を予防する効果効能があるとは先程お伝えしましたが、出産後も葉酸を積極的に摂取する事によって、貧血になりがちなお母さんの体のケアをする事になるのです。

2.赤ちゃんへの良質な母乳供給

お母さんがしっかりと葉酸を摂取する事によって、それは結果的に赤ちゃんにも栄養満点の母乳を飲ませてあげる事にもつながります。

出産後の赤ちゃんは母乳を飲む事によって成長します。完全母乳で育てたい場合はなおさら母乳の質が重要ですね。

お母さんのお腹の中にいる時だけでなく、生まれて来たあとも赤ちゃんの細胞分裂は活発に行われているため、葉酸などの栄養がたくさん詰まった母乳を飲む事は、赤ちゃんの健康な発育にもつながるのです。

3、お母さんの免疫力教化、産後うつ予防

葉酸にはタンパク質の合成を促進してくれる効果効能があるので、疫細胞を強化し、風邪の予防などにも効果的です。

あと、どこまで関連性があるのか定かではありませんが、葉酸の積極的な摂取はお母さんの産後うつの予防にも効果があるという研究結果も発表されています。

 

結論:葉酸は授乳中までの可能な範囲で飲み続けた方が良い

結論としては、厚生労働省が正式に推奨している「妊婦さんが葉酸を積極的に摂取すべき期間」は、妊娠の1 か月前から妊娠3か月までという事になりますが、それ以外の期間でも可能な範囲で葉酸は摂取した方が良いという事ですね。

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