不妊治療のリスクを日本政府は公表していない

   

不妊治療に用いられる医療技術の事を生殖補助医療技術と言いますが、生殖補助医療技術も大きく3つに分類する事ができます。人工授精、顕微授精、体外受精の3種類です。

人工授精は精子を子宮内に送り込むだけの方法、顕微授精は女性の体外に取り出した卵子に顕微鏡で覗き込みながら極細のガラス針で人為的に精子を注入し、授精させてから子宮に戻す方法、体外受精は女性の体外に取り出した卵子に精子をふりかけて、精子が自力で卵子に侵入して受精するための環境を整えてあげて、培養液内で受精させてから子宮に戻す方法です。

この3つの中で、日本の不妊治療では顕微授精が実に8割以上を占めています。

ここで注目すべきなのが「授精」と「受精」と表記が異なっている点で、実は日本国内ではあえて区別される事は少ないのですが、この「授精」と「受精」の2つの言葉の持つ意味は全く異なっているのです。

精子が自分の力で卵子に自然と結合する事が「受精」で、精子を人間の手によって人工的に卵子の中にねじ込む事を「授精」と呼び、本来は明確に区別されているものなのです。

現在不妊治療で悩んでいる夫婦は、まずは(日本国内ではあまり大々的に公表されていない)この事実を知っておいた方が良いでしょう。

なぜなら、日本での生殖補助医療技術の8割以上を占めている顕微授精が人工的なものであるからで、この人工的な授精による出生児へのリスクが多少なりともあるという事が海外の最新の研究結果で判明したからです。

不妊治療で授かった子は自閉症などの先天異常率が高い!

2015年3月19日にアメリカで発表された最新の研究結果で、

顕微授精に代表される生殖補助医療技術による妊娠で生まれた子は、そうでない子に比べ、自閉症スペクトラム障害であるリスクが2倍である

という衝撃のニュースが世界を駆け巡りました。

もちろんこの衝撃的なニュースはアメリカ政府のアメリカ疾病対策予防センターという研究機関が調査し、アメリカ国内で生物学や医学会で最も影響力があり、信頼性も高い100年もの歴史を持つ雑誌に掲載された信頼できる情報なのです。

にも関わらず、日本国内では不思議とこの大きなニュースは伝わりませんでした…

海外の英語情報であったために単に伝わらなかったのか、意図的な見えない権力が働いたのかは定かではありませんが、医学博士・臨床精子学専門家の黒田優佳子医師によると、「顕微授精のリスクに対する認識が欧米では定着している一方で、日本においてはその危機管理意識が極めて乏しい現状なのです」という事です。

この後で紹介する不妊治療大国日本の現状を考えれば、私はこのアメリカの研究機関が発表した不妊治療による先天異常のリスクは、日本国内で広まらないようにと見えない力が働いているとしか考えれれないのですが、いずれにせよ黒田医師が指摘するように、不妊で悩む日本人もしっかりと不妊治療のリスクを把握しないといけないのは確かでしょう。

日本で8割以上のシェアを占める顕微授精ですが、もしもこの先日本政府が「顕微授精で生まれる子供には自然妊娠して生まれた子供に比べて先天異常率が高い」という発表をした時、あなたはそれでもなお顕微授精による不妊治療を続けますか?

そしてまた、仮に生まれて来た子供に自閉症などの先天異常が見つかった時に、その時に抱く様々な感情を想像する事ができていますか?

アメリカなどの先進諸国では既に顕微授精のリスクが認められ、実際に自閉症などの症状を抱える子供が多数報告されているのです。日本では情報が広まっていないとはいえ既に世界的には2015年に衝撃的な研究結果が発表された今、この事実を受け止めた上で、不妊治療に向き合わないといけませんね。

不妊治療大国日本では5組に1組の夫婦が不妊治療を経験

日本産科婦人科学会によると、体外受精と顕微授精を経験したカップルが39万3745件で、その結果、4万7322人の子供が生まれています。

新生児が年間約100万人であることから計算すると、日本の新生児の約4.7%が生殖補助医療(不妊治療)によって誕生している命だと言えるのです。これは、新生児21人に1人が生殖補助医療によって生まれていると言い換える事ができます。

晩婚化や少子化が進んで女性の出産年齢も上がっている昨今、ますます不妊で悩む女性は増えていますし、それに加えて日本では生殖補助医療技術の急速な普及によって不妊治療クリニックも増えています。

「うちの妊娠率は〇〇%です!!」「こうすれば赤ちゃんを授かれます!!」なんていう宣伝文句で、いまやあちこちの不妊治療クリニックでお客さんの奪い合いを行っているわけですが、それもそのはずです。この記事でも書いたように30代女性では少なくとも150万円以上は不妊治療に費やしているというデータがありますし、切実に不倫で悩む夫婦の中には、不妊治療で総額1000万円以上をかける夫婦もいるくらいですから、どこの不妊治療クリニックも1人でも多くのお客さんが欲しいわけですね。

日本では5組に1組のカップルが不妊治療を経験した事があるというデータがあるように、まさに日本は不妊治療大国になっているのですが、世界各国の生殖補助医療技術の実施状況をモニタリングしている国際組織によると、日本は1回の採卵あたりの出生率が60か国中で最下位の6.2%という低い数字になっているのです。

つまり、日本は不妊治療での出生率が世界一低いにも関わらず、顕微授精などの生殖補助医療の実施件数が世界一多い異常な国なのです。世界からはこのような悲惨な現状を指して、“世界で一番出産できない国”と批判されていると言われています。

それにも関わらず、不妊治療はとにかく儲かるからどの医療クリニックも来る日も来る日も「こうすれば赤ちゃんを授かりますよ!」という甘い言葉で不妊で悩むカップルを勧誘し続けます。

莫大な費用がかかって効果が定かではない上に、おまかに先天異常のリスクも判明した人工的な不妊治療をダラダラと続けるのではなく、そろそろ根本的な妊娠しやすい体質作りに夫婦で取り組んでみてはいかがでしょうか?

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